BANANA FISH読了
- 作者: 吉田秋生
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1996/12/01
- メディア: 文庫
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ダ・ヴィンチとかの「未来に残したいマンガベスト〜」という特集でよくランキング上位に食い込んでいる名作を図書館で借りて読みました。
最近のマンガにあるようなフラグ,伏線張りまくりとは違い(ストーリー序盤では多少あるが),ジョジョにストーリーが進展していく感じで楽しめた。ストーリも綿密に作られ,多少の行間を読ませる雰囲気があり,まるでアクション・サスペンス?映画を観ているようでした。
いやむしろ映画化してもいいんじゃないか?というレベルの高い話,展開だった。
ディノ・ゴルツィネとアッシュの関係はよーく描かれていた,上手いと思った。2人の心理描写が手にとるように分かった。
そして,主人公アッシュ・リンクスと英二はなんか友情以上恋人未満といった関係だった。BLモノの系統樹を書いたら間違いなく,現在のマンガの祖先グループに位置するのではないか。ていうかあんなキレキレでキレイな天才少年?青年がいたら間違いなく,怖くて(というより畏怖という感じ?)近寄れないだろう。
あえて挙げるならシン・スウ・リンが好きなキャラクターです。強い奴に巻かれるわけでもなく,それを認めつつも,自分の立ち位置をしっかり理解しているという点で。
何はともあれ最後まで息つく暇のない傑作でした。
Banana fish another story (小学館文庫)
- 作者: 吉田秋生
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1997/11/01
- メディア: 文庫
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