映画(DVD)
- 出版社/メーカー: 角川ヘラルド映画
- 発売日: 2006/09/22
- メディア: DVD
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若尾文子主演の実話をもとにした映画。
華岡青洲(市川雷蔵)はガンなどに苦しむ人に手術を施すために麻酔薬の研究をする。その雲平(青洲)の役に立とうと嫁の加恵(かえ;若尾文子)と母の於継(おつぎ;高峰秀子)が,命を張った姑嫁の対立を繰り広げる。結局,騒動のなか母親が死に,妹2人も病に倒れ,加恵も失明してしまうが,麻酔薬を完成させ,世界初の乳がんの摘出手術を成功させる(ここら辺は実話のよう)。
動物実験の実験台として,猫が使われている。脳にダメージを負っているかのような動きをする猫はどう撮影したのだろうか。
何より世界初の麻酔薬を日本人が発明したというのがすごい。麻酔薬なんて,西洋からきたものだとばかり思っていた。確かに,全身の神経を麻痺させて,そこから正常に戻す,という絶妙の調合はものすごい努力と実験を繰り返さないとできなかっただろう(かなり素人意見でごめんなさい)。
今回の映画ではチョウセンアサガオ(マンダラケ;ナス科!)の花から作られた麻酔薬とのことだった。実際にはトリカブト等と混ぜたものだったよう(Wikipediaより)。
映画中に出てきた華陀(中国の名医)という名前,どっかで耳にしたことがあるなぁと感じていたら,そう三国志でした。
高峰秀子の演技は秀逸だと改めて思った。何より雲平の父親を演じた伊藤雄之助という俳優の存在感は物語の前半部分を食っていた。
評価:☆☆☆★★