鍵 [DVD]

鍵 [DVD]

市川崑監督(1959)谷崎原作
あらすじは,古美術の先生・剣持(中村鴈治郎)とその妻・郁子(京マチ子)の谷崎潤一郎らしい夫婦愛でしたとしか言いようがないかな。その娘・敏子(叶順子)が恋心を抱く木村(仲代達也)。木村は郁子を秘かに想っていて,郁子の方もマンザラではなくなってくるのですが,実はそれは「女」を取り戻させるために剣持が仕組んだ巧妙な罠なのでした。と,こんなよく分からない彷徨った家族に訪れる脅威の映画オリジナル(?)の結末。


正直,私の執筆能力では表現できない話でした。というか,市川崑監督でも描ききれてなかったのではないでしょうか。ネジが3本くらい取れてる「谷崎」ワールドの愛情表現はやはり映像化不可能ではないか,と思った。要するに原作が読みたくなる映画でした。

仲代達也は怖かった。死んだ魚のような目でにらまれている感じを味わった。

評価:☆☆