息子

息子 [DVD]

1991年　山田洋次監督

三國連太郎演じる浅野昭男は岩手でタバコ農家をやっているが、奥さんに先立たれ、心配した息子たち（哲夫、忠司、とし子）に面倒をみられることになる。息子たちもそれぞれの東京での生活があり、なかなか田舎もんの爺さんを受け入れる状態にはない。しかし、忠司（長男：田中隆三）がマンションの一室に受け入れることに決めるが、やはり頑固な田舎じいさんとはなかなかうまくいかない。そんななか、仕事を転々としていた次男の哲夫（永瀬）は、なんとなく始めた鉄の運送業？で、耳が聞こえない川島さん（和久井映見）と恋に落ちる。一気にまっとうに生きて、結婚まで決めた哲夫。ちなみにとし子（浅田）もいよいよ身ごもる。そんな息子たちの葛藤と懸命に生きていく姿を見ながら、安心する一方どこか人生の終盤にかかってきていることを悟り、淋しい感じになる昭男…という感じで終わる。

いやぁ、数週間前に見たんだけど、ぼやっとしか出演者とか覚えてなかったなぁ。永瀬が社会にうまくなじめず、もちろん一生懸命だったり、一途なんだけど空回りしてしまう感じとかが現代にもある光景なんじゃないかなと感じた。でも、川島さんのために一生懸命手話とか覚えたりして、生きていく姿とかなかなか今の男性諸君にはない、というか都会っ子にはないイイもんだなと感じた。やはり少し陰がある感じ、というか不器用な役を演じさせると永瀬さんはいいよね。

三國さんはやはり上手いよ、演技が。

そして、田中さんはどっから切っても金太郎飴状態でした。

評価：☆☆☆☆