test = "F" と"chisq"
Rでモデルを2つ作って,その2つのモデルの当てはまりを検定で(どちらかを帰無仮説として)評価したい場合よく
anova(model1, model2, ...)
を使います。
この時,modelがどのような分布に従うかによって test = ""の中身が変わる。
それを知るためには,
summary(model)
にて,結果の統計量がzになっているか,tになっているかで判断すればよい。
zなら,anova(model1, model2, test = "chisq")
tなら,anova(model1, model2, test = "F")
となる。
例えば,family = binomialでは,z統計量を使っている。でfamily = quasibinomialではt統計量を使っている。これは分布の特性の違いから来る。
二項分布とかポワソン分布は,分散も平均が決まると自動的に決まる(1つのパラメータに依存)。なので分散を1として,標準正規分布(z分布)を用いて解析するのが,binomial。しかし,過分散が起きている場合,あえて分散パラメータを指定することによって,分布の補正をしている。そのため,t統計量を使っている。で,zはχ2乗統計量と相性がよく,tはFと相性がいい。
と思われ。